都内にアパートを建てる場合の間取りと家賃相場
都心のアパート経営が人気の理由
「アパート経営をする場合は東京23区がおすすめ」という説明をよく見かけます。東京での不動産投資が人気がある理由にはいくつかの要素があります。まずは東京は人口が非常に多いということです。他の国の都市部に関しても同様ですが、東京は全国の人口推移とは別に今後も人口が増え続けると試算されています。少なくとも2030年までは増え続け、その後は緩やかに減少していくと思われます。人口が圧倒的に多い事はアパート経営では有利な材料です。人口が多いゆえに需要が大きく、ある程度賃貸希望者のニーズに則した物件の場合は収益を見込めるでしょう。
さらに2020年にはオリンピックを控えています。再開発が次々と続き不動産価格も上がっています。東京の魅力は海外でも評価されていて、2017年の世界の都市総合ランキングでは東京が3位にランクインしました。それにも関わらず他の主要都市よりも平均賃料水準が低いため、今後海外の目が向く可能性も大いにあります。利回りの平均も4,5%程度は見込めることから、国内だけでなく海外投資家の関心も高いです。
このような要素に加え、2015年の相続税増税の影響もあります。節税対策として不動産投資に多額の資金が流れ込みました。その結果都心でのアパート経営が人気になっていると言えます。
都内にアパートを建てる場合の間取りと家賃相場
都心でアパート経営をする場合は初期投資がかなりかかるでしょう。そのため地域にもよりますが、地方ほど間取りに余裕は持てない事が多いでしょう。とはいえ単身世帯が増えている東京においては、ワンルームなどの小規模の住宅でも需要はある程度期待できます。
「LIFULL HOME’S」のデータによると、東京都における1R/1K/1DKという間取りの平均家賃相場は、約8万円でした。1LDK/2K/2DKでは12,7万円、2LDK/3K/3DKは15.5万円、3LDK/4K/4DKは17.1万円でした。この水準は地方における各間取りの家賃相場を大きく上回っています。例えば北海道では1R/1K/1DKでは3.8万円、1LDK/2K/2DKでは5.1万円、2LDK/3K/3DKは6.9万円、3LDK/4K/4DKでは9.5万円でした。倍以上ないしは倍近くの差がついている事が分かります。隣に神奈川では1R/1K/1DKでは6.0万円、1LDK/2K/2DKでは9.1万円、2LDK/3K/3DKは10.2万円、3LDK/4K/4DKでは12.5万円でした。次点の神奈川と比較しても東京の家賃が高い事が分かります。
投資初心者は東京に物件を絞るのもアリ
不動産投資が初めてだという方は、安定した収益を確保するために東京のエリアに絞った不動産投資をすると無難かもしれません。超好立地の新築アパートとなる場合は初期投資が高額になるため難しい可能性はあるものの、中古のアパートの場合は利回りもさほど悪くない物件を手に入れられる可能性があります。専門家の意見や家賃相場を考慮に入れつつ、ローリスクの投資を実現させてください。