アパート建築を比較するときのポイント

アパート建築費用を決める要素

アパート経営をする上で非常に大切な要素は、建築費用がいくらになるかという点です。新築アパートの場合は初期費用が中古アパートよりも高くなります。そのためオーナーになる方は、可能な限り安く費用を抑えたいと願う事でしょう。アパート建築費の程度は、構造によって変わります。アパートの構造にはいくつかの種類があります。代表的なものは木造のものと鉄骨のもの、そして鉄筋コンクリート(RC)です。鉄筋コンクリートが使われる集合住宅は「マンション」として扱われる事もありますが、区別があいまいな場合もあるため、アパート構造の一種としてここでは説明しましょう。それぞれの構造の特徴について見てみましょう。

構造別の特徴

まず木造ですが、木造アパートの場合は構造上重要な部分に木材を使います。例えば壁や床や屋根や柱などです。木造アパートとはいえ古めかしいアパートとは限りません。最新のアパートでも、強度の高さや加工のしやすさからよく使用されます。木造の大きなメリットは建築費の安さです。建築費を安く出来る代わりにメンテナンスや設備投資に目を向けることができるのは大きな魅力です。また木造は通気性の良さや開口部の自由度にも定評があります。工法によっては耐震性も悪くありません。しかしデメリットとして、防音性があまりないことや素材の品質が一定でないことなどがあげられるでしょう。
鉄骨造は現在低層住宅では主流の構造です。特徴は鉄骨を柱や梁に使用する点です。工場で造った部材を現場で組み立てるという方式で建築されます。この構造も建築費が抑えられ、かつ建築期間が短いというメリットがあります。また品質が安定してる事や軽量が故に耐荷重が小さくなることなども利点です。デメリットは防音性や耐水性や断熱性で幾分か鉄筋コンクリート造に劣ります。
鉄筋コンクリート造は防音性、断熱性、耐久性にとにかく優れています。この構造の住宅は高層にも適しています。また耐用年数は他の2種類の構造よりもかなり長いことが特徴です。ただしデメリットとして建築費が高くなります。そして構造物の重量がかなり重くなるため、地盤が安定している事も求められます。そして木造よりは通気性に劣ります。

構造別の特徴やメリット･デメリットを理解して判断する

それぞれの構造によってアパートの最終的な仕上がりは異なります。どの構造が一番すぐれているという点は簡単には結論できません。初期投資の安さという観点では木造は魅力的です。しかし耐用年数という観点ではRC造に分があります。専門家とよく相談したうえでどの構造にするかをじっくり考えると良いでしょう。